専門外来のご案内
当院では、レーザーによる治療を予約制で行っております。 まずは、一般外来を受診していただいた上で、レーザー外来の予約を取らせていただいております。
保険診療で行える疾患(外傷性刺青、太田母斑、異所性蒙古斑、扁平母斑)から、自由診療で行う疾患(老人性色素斑、脂漏性角化症(老人性のイボ)、雀卵斑(そばかす)、老人性血管腫、傷あとの改善、にきび痕の改善、入れ墨の除去)まで対応させていただいております。
レーザー照射後は日焼け止めなどのスキンケアをしっかり行っていただいております。
保険適応
転倒や交通外傷などの外傷により、砂利などの異物が真皮に入り込んでしまい、そのまま治癒することによって、色素沈着をきたしてしまうことがあります。皮膚から色素が見える場合はQスイッチレーザーが効果的であり、保険適応となります。色素の色によっては効果がない場合や低い場合もありますので、外来でご相談ください。
太田母斑は目の周囲、頬部、鼻、おでこに主にできる青あざであり、生後半年頃に現れてくることが多く、思春期以降に出てくることもあります。 通常片側にでき、基本的には自然消失することがなく、Qスイッチレ−ザーが効果的であり、適切なレーザー照射を繰り返すことで、改善させることができます。保険適応となります。
日本人の多くの赤ちゃんに見られるお尻や背中の下の方にできる蒙古斑が通常の場所以外にできるものを異所性蒙古斑といいます。異所性蒙古斑も蒙古斑と同様に学童期までに多くは消失するのですが、色調が濃くて、学童期そして成人になっても残ってしまうものがあり、幼少期のうちは面積が小さく、皮膚の透明度が高いため、Qスイッチレーザーが効果的で、低年齢で行うことがあります。 保険適応となります。
生まれつき、もしくは生後まもなく発生する茶あざの一つであり、カフェオレ班とも言われます。思春期になって発生することもあり、同時に毛が生えてくることが多くあります。保険適応となり、Qスイッチレーザーによる1〜2回の治療が行われますが、効果が低い場合は、手術などの治療も検討されることがあります。
老人性色素斑は日光性色素斑とも呼ばれ、顔や手の甲や背部上方など長年日光にさらされた部分によくできる、年齢とともに増加する茶色の色素斑です。整容的に問題となる場合はレーザーによる治療が効果的です。
脂漏性角化症は、加齢に伴って顔などによく見られる、少し盛り上がりのある表面のザラザラした茶色〜黒色の病変です。炭酸ガスレーザーや高周波メスや手術などでの治療が行われます。
雀卵斑は両側の目の下によくできる主に3〜5mm程度の茶色の色素斑です。整容的に気になる場合はレーザーによる治療が効果的です。
高齢者によく見られる、赤い点状〜米粒状で半球状の光沢のある血管腫で、顔・首・胸・腹部によくできます。20代でもできることがあり、レーザー(ロングパルスヤグレーザーや炭酸ガスレーザーなど)により治療することができます。
にきび痕や傷あとややけどの痕などは、皮膚の真皮の浅層〜深層まで達する炎症の後に起こった瘢痕形成が原因で目立ってしまいます。現在フラクショナルレーザーなどを用いたレーザー治療を複数回行うことで、目立たなくする治療もあります。深い瘢痕などには効きづらいこともあり、手術療法が有効な場合もあります。外来でご相談ください。また、手術、レーザー治療などで、どうしても改善しない傷あとに、メイクアップセラピーが効果的なことがあります。