専門外来のご案内
美容外科は以前、美容整形と呼ばれていました。しかし、骨や筋肉を扱うことを専門とする整形外科と紛らわしいので、1978年に「美容外科」となりました。美容外科は形成外科の一分野であるとともに、高度な形成外科の知識と技術が要求される分野でもあります。美容医療は一部の正式なトレーニングを受けていない医師による医学的に不適切な治療が蔓延していた時代もあり、正当な医療ではないと評価されてきましたが、現在では医学の進歩とともに科学的根拠のある治療を行う正当な美容医療が広がっています。
また、近年メスを使わない美容医療が増えていること、高齢化社会の到来とともに「抗加齢医学」の一分野としての美容医療も脚光を浴びています。当院はそういった流れの最先端にあって患者さんに正しい美容医療を提供し続けています。
特殊な手術、使用する製品や機器によっては提携している専門施設に紹介する場合があります。その場合も原則として日本医科大学形成外科学教室のスタッフが出張して診療に携わりますのでご安心下さい。
当院においては以前より美容外科後遺症外来を設けております。修正手術を含め美容手術による後遺症に広く対応いたしますが、特に注入異物による豊胸術後の後遺症にお悩みの方が多く来院されています。数十年前にシリコン注射による豊胸術を受けた、海外で正体不明の物質を注射された、また注射でなくてもシリコンバッグが破損した、など異物によるトラブルには検査から摘出手術までご希望に応じて対処いたしますのでお気軽にご相談ください。破損が無くても10年以上経過した豊胸用シリコンバッグは摘出をおすすめします。
アクアミド等の非吸収性異物除去手術に関しても、担当の朝日林太郎医師は全国有数の症例経験を有しております。
基本的に美容医療は健康保険の適応外ですが、生まれつきのあざに対するレーザー治療や健康保険で決められた方法による「わきが」に対する手術治療など、一般的には美容医療の範疇に入ると思われる疾患の中には方法によっては健康保険が適応となることがありますので、医師とよくご相談下さい。
また、美容外科後遺症外来は自費診療となりますので予めご承知おきください。